MAP

ARAKEMO。11th ANNIVERSARY 2014.9.13 SAT 22:00 @NEKKE2

DJ's:yoruno,takaSHI'T,TAI=chan,O-TO WE PLAY J-POP ONLY.

2014.9.13 SAT 22:00 @NEKKE2 charge 1,500yen with 1D FOOD ちょーでーぐぁ

先着15名様に11周年記念MIXCDプレゼント MIX参加DJ:yoruno,takaSHI'T,TAI=chan,O-TO,DJきなこもちアイス,DJフクタケ

11th ANNIVERSARY GUEST DJ & TB-303

吉田哲人画像

吉田哲人 作編曲家。テット博士。代表作:チームしゃちほこ「いいくらし」,竹達彩奈「マシュマロ」

「アリス・イン・ヴァイナリーランド、あるいは、陽気な若き偏執狂たちはいかにしてビットクラッシュされしか」 by 山本ニュー

「8-bitsの思い出みたいなこと書いてネ」というご依頼いただきましたので今回仮想8-bits再結成的な意味でコラム書くことになりました山本ニューですがよく考えたら8-bitsは別に解散してないのでかれこれ15年8-bitsやってるワケでヤバい!これはモテる!とか考えたこともありましたが8-bitsのおかげでモテた記憶などない。本当に一切ないんだ畜生。

さて、8-bitsとは何かということについて簡単に触れますと、P-VINEレコードから1999年にリリースされた1980年代テクノ歌謡コンピレーション『テクノ歌謡コレクション』の選曲チームの名前なんですが、同コレクション制作の過程につきましては、思い出したかったり思い出したくなかったりすることが多々ございますので、吉田哲人くんが大変苦労されたというひとことだけにとどめたいと存じます。

8-bits結成の経緯は…なんだっけな?DJフクタケこと福田くんと吉田くんが「アオイホノオ」の舞台でもお馴染みの大阪芸大の先輩後輩であり、彼らがテクノでうひゃうひゃ踊るために訪れてた、阿木譲大先生主宰のクラブ「Cafe Blue」の店員がオレだったというおそらくその辺がキッカケでした。と言っても、カフェ・ブルーでのオレと福田くん吉田くんは「店員と客」という関係以上のものではなく、ほどなくオレがめんどくさくなってバイトを逐電するあたりから物語は始まったはず。
 80sカルチャー全般をこよなく愛するあいつはインベーダーな福田くんと、骨の髄までエレクトロなMOD踊ロイドの吉田くん、安いレコを主食に生きていたために必然的に歌謡ディグの道に踏み込んだオレがやがてはひとつの場所で合流するのは狭い大阪では必然だったのかもしれない。
 その場所は「DJ食堂タイガー」と呼ばれる雑居ビルの片隅の小さな(本当に小さすぎる)お店だった。店主は、大阪インディーアンダーグラウンドシーンの闇のフィクサーと呼ばれた男、DJウンテンこと運天勲生。とその彼女のハルカちゃん。どう冷静に思い返しても意味の分からない店だったが、なぜか友達少なそうなヤツらのたまり場になってた。客が10人入れば完全に身動きできなくなる程度のキャパで、どうやったらそんなことができたのか思い出そうとすると頭が割れるように痛むので詳細は不明だが、そこでは毎週のようにDJイベントが行われていた。
 80sエレポップに特化したレコを回してた福田くんと、ゴミのような歌謡レコをかついだオレが、タイガー食堂で初めてマトモに互いを認め合ったワケで。やがて吉田くんも合流することになる。

今となっては昔話なんだけど、当時は80sなんか誰もが認める「ダサいもの」だったわけで。それは徐々に認められつつあったもののやっぱりキワモノあつかいだった歌謡曲にしても同じだったし、でも吉田くんにしろ福田くんにしろ、そしてオレにしろ、怖いもの知らずというか、「自分がかっこいいと思うんだから他人だってかっこいいと思うに決まってる」という根拠のない自信に満ちてたんだよね。二人に対するオレの印象は「変なヤツら」というヒドいものだった。オレはどう思われてたのかな。やっぱり変なヤツと思われてたのかもしれない。でも同時に、自分の知らないモノを嬉々として表現し迷いのない姿はかっこいいと思ってたし、オレは二人に憧れてもいた。

このへんの感覚はなあ。どんだけ文字費やしたって説明できないんだわ。それよりも、DJフクタケのプレイであったり、プロデューサーとしての吉田哲人であったり、そういう二人の現在の姿をかっこいいと思う今のあなたの感覚を、当時のオレも同じように感じてたと理解してもらったほうが早い。結局なんにも変わってないんだよ。成長してないと言ってもいい。ただ、あるモノに対して面白いと思い込んだら突っ走っていくし、それがかっこいいと信じて疑わない。『ヤバ歌謡』にしたって「いいくらし」のアシッド・アレンジにしたって、どう考えても20年前に想像された2014年に存在するはずがないものなんだよ。でも事実そこにあるワケで。
 それは懐古じゃない。ベストテン世代のおっさんが懐かし動画をYoutubeで見つけてにんまりするアレとは違う。今、ここで鳴ってる音だからかっこいいんだ。だから、元ネタを知ってるかどうかなんて、本当に、本当に些細なことなんだ。むしろ知らなくていい。そういうのはおっさんどもに任せとけばいいから。

あ、これくらいでいいッスかね?結構な分量になりましたけど。田中くんのこととか伊藤くんのこと、バー・カロカロのことやロケッツのこと、フリーペーパー『ねこじゃらし』のこと、いろいろあるけど語り出したらキリがないし。結局8-bitsのことについてはほとんど触れなかったけど、今となってはたいして重要なことじゃないって自分も、吉田くんも福田くんも思ってるんじゃないかな。そういうこともあった。面白かった。今は他のことがもっと面白い。それでいいじゃない?
 今じゃただの田舎のサラリーマンのオレだけど、あの時のまま自分が面白いと思うものをかっこよく表現し続ける二人には憧れを抱いてますよ。恋はハートで。

(文責・山本ニュー)